IR戦略
事業が堅調で、それを支えるおカネの調達と運用が正しくても、自社の魅力を市場関係者にしっかりと訴求出来なければ資本市場から評価されません。
IRは、いわば自社の「営業活動」で、社長はじめ全社員が一丸となって同じ方向を向いて活動する必要があります。
それにも関わらず、「株価が上がったときは社長のお蔭、株価が上がらないのはIR担当の責任」となっていることも散見されます。
自社の魅力を市場関係者に訴求する上で最も重要なことは、「エクイティストーリー」です。
エクイティストーリーとは、「我々にはこんな強みがあって、こんなに成長出来る可能性があります。しかも株式はお買い得ですよ」というセールストークのようなものです。
このエクイティストーリーを伝える手段としてIR資料やウェブサイトなどがありますが、残念ながら、多くの場合、海外機関投資家の評判は芳しくありません。
その大きな理由は、IR資料やウェブサイトがただの資料集になっていたり、情報を詰め込み過ぎていたり、英語が直訳になっていたりなど、何が言いたいのか伝わりにくいものになっているからです。
まずは骨太のエクイティストーリーを立案し、「誰でも一目で分かる」レベルの情報を用意し、投資家やアナリストのニーズに合わせてアプローチしていくことがIR戦略の肝になります。